海の見える街で暮らしてみた感想
📆10/30/2021🔖 雑文
コロナ禍でフルリモートワークになって出社前提の働き方に戻ることが当分なさそうなのと、東京での家賃が高いので一時的にお試しで湘南江ノ島逗子地域に住んでみようと思い、プチ移住していた。(2021/05/01~2021/09/30)
住んでいた場所は海から10分程度の一軒家で個室を一つ間借りして住んでいた。
10月から東京郊外に戻ってきて1ヶ月ほど経ったので、体感の違いを記す。
逗子湘南エリアでは何一つ不自由ない生活ができた。近所にスタバもマクドも吉野家もないけれども、手頃なスーパーやドラッグストアはあったし、ちょっと洒落た喫茶店はたくさんあった。ちょっと疲れた時はパン屋でパンを買い、海まで散歩してぼーっと過ごすなどできた。周りには夕方から海辺で犬を連れて散歩しているご家族が多く、時間がゆっくり流れるような場所だった。賃料相場は高めだが、消費欲がそんなに起きないし、何か都会に用があれば、横浜まで40分程度、東京渋谷エリアまで1時間ちょっとなので特に困ることもなかった。ただやはりかなり遠いので、本当に必要でなければ都内に出ようとは思わなかった。まとめると、不自由はなく、おおらかでリラックスした場所、競争にさらされないのんびりとした空気があった。海や自然に接していると細かいことはどうでも良くなるというか、あまりに大きなものを前にすると色々なことが些細なことに感じるような気がする。
一方東京に戻ってくるとやはり情報にまず一番にアクセスできるというのはある。SNSで見るような店にはすぐ行くことができるし、都会を歩くと自分じゃ入れないような敷居の高い飲食店やブランドが無数にあり、無意識下であれ刺激を受ける。いろんなところでクーポンを配っていたり、目新しさを追求して競争や選択肢の多い中でポジションを取ろうとしている。都会は人工的なものが多く、必要以上のこだわりがあり、細かなサービスまで突き詰めることで、競争や比較にさらされながら生きている。
どちらがいいのかというと人それぞれだが、自分としては東京の方が楽しいなという体感がある。 人生は長くまだ序盤にいる中で都会的なものに未練があり、地方の方がQOLが高いとしてものんびりと生きようと割り切るのはまだ難しい。人間は環境に大きな影響を受けるし、周りの環境として住んでる場所は非常に大きな要素の一つだとすると、どちらを選ぶかは大事で、まだまだ何か競争圧をかけたり、突き詰めたいなと思っているうちは東京だなと思う。ただ比較してみると東京に住む方がむしろ特殊な選択肢で、住む場所を選べるという前提に立つと、資本主義社会で競争してやってくぞと決めた人間が住む場所だなと感じる。